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第百九回:Tak.さんとノウハウ書の在り方について 作成者:うちあわせCast

自分の書き方は、自分で見つける

「本」に対するスタンスはそれぞれの著者によって異なる。だから、本をどう書くのかという方法論も変わってくる。よって、それぞれの著者は自分の書き方を自分で見つけるしかない。それが前提で、すべてのノウハウはこの前提の上に立つもの。

視点が急激に上がる感覚

「アオアシ」で、ときどきフィールド全体が見渡せるような感覚が描写されるが、本の構成について考えているときも似たような感覚がある。ある具体的な問題について悩んでいるときに、急にふとその問題を部分とするより大きな構造が見えてくることがある。

そうして得られた構造は、それまでの自分が持っていなかったものだし、そうやって本を書こうとしなければ得られなかったものでもあろう。それが本を書く愉しさの一つではある。

止めて、蹴る

『アオアシ』4巻の「止めて、蹴る」のエピソードが良いですね。

基礎的な技能を練習する重要性。

がむしゃらに練習すればいいというものではない。その意味を考えて、行うこと。

人が生きること

人が生きるとは、問題解決だろうか。

解決策だけ

何を解決したいのかを考えずに「解決策」だけを受け取っても、使いようがないだろう。

抽象で片づけようとしない

限られた文字数で大切なことをいろいろ伝えようとするとどうしても抽象的なレイヤーで語ってしまう。しかし、それだと上滑りしてしまう。かといって具体的なだけでは、広がりがない。これを解決する。

マネージャーの仕事

正論を投げることが仕事だと思っているマネージャーは実にやっかいだ。

これは、一般解を知識としてだけ持っていて、個別解を考えることができないでいる、ということなのだろう。

同様に「しのごの言わずにやれ」としか言わないマネージャーも相当ヤバい。

言葉と+アルファを学ぶ

子どもは言葉を学ぶわけだが、そこでは言葉に加えて、そうした言葉遣いに付随する考え方も同時に学んでいるだろう。

思考法の手前

「思考法」というような大仰なものの手前にある、「考え方」をまず整備する必要がある。たぶん、自然には獲得されないものが多いだろう。

「わかりやすい」

おそらく、知的な負荷が何も発生しない「わかりやすい」は、知っていることを再確認しているだけなのだろう。

知識が膨大な社会で必要なもの

すべての知識をあらかじめ教えておくことは不可能なわけで、情報を調べること、知識を学ぶこと、その結果を受けて判断し決定することができるようになっておくのが大切なのだろう。

手軽な答えの効能

手軽な答えは本質的な問題から目を逸らすのには最適で、つまりは問いを立てること、それと向き合うことを回避する。

システムと変化

複雑なシステムに、急激な変化を求めるのはだいたい危ないことになるのではないか。

自分の声を聴く

情報が高速で押し付けられているときは、どうしても自分の心の声は小さくなってしまう。聞こえない声に聞き返すことはできない。

自分の物語を変える勇気

嫌われる勇気は、一段抽象化すると「自分の物語を変える勇気」になるのだろう。

人はもともと持っていた物語を替えたがらないものなのだろう。たとえそれが悪影響を持っていたとしても。あるいは、悪影響を持っているがゆえに。

編集者さんの役割

分野によって違いはあるだろうけども、個人的な印象では編集者さんの仕事はバーテンダーのようなもので、まったく同じ素材であってもシェイカーの振り方で味が変わってくる、的な感じがしている。

ライフハックとプログラミング

「ブックマークレットの作り方」は、カテゴリとしてはライフハックだと思うのだけども、案外スルーされていることが多い気もする。もちろん、解説しはじめるとプログラミング講座になるから限界があるのだけれども。

プログラミングができないとライフハックができないとはもちろん言えないが、それでもプログラミングができると可能なことの幅は大きく広がる。普通のドリルだけがある状態から、電動ドリルが使える状態へ移行する、みたいな。

実際のコードを書けることもそうだが、それに加えて「プログラミング的な考え方」が存外に重要だろう。GTDにもそういう側面があると思う。

規範との付きあい方

示されてもいない規範を読み取るのと、自分の規範をまったく変えようとしないことは、コインの裏表な感じがする。

直接と間接

間接にすべきものと、直接にすべきものがあって、その見極めが大切になる。

冗長性、遊び、アイデアの価値

冗長性、遊び、アイデアを軽視した結果は、そのアウトプットの継続観察から明らかになる。

期待と承認と自己実現の絡み合い

期待と承認と自己実現の絡み合いがあるのかもしれないな。それが、人の構造を偏った方向に引きずってしまう。