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BC035 『情動はこうして作られる』 - by goryugo - ブックカタリスト

チープな自己啓発はどのようにして生まれるのか?

たぶん低コストになるとチープな自己啓発に寄っていくのだろう。

主語のサイズと視野の広さ

主語の大きさと視野の狭さの相関図を描くとどんな感じになるだろうな。

「主語がでかいんじゃない。レンズが小さいんだ」

書き手が考えること

書き手は、内容について考え、読者について考え、書き手自身について考えなければならない。

作り手はプロダクトで語る

作り手はプロダクトで語る。とは言え、プロダクトだけで語れば済む、というわけでもないだろう。とは言え、メインはプロダクトで語ることだろう。

批判的立場であれば、問題を指摘していればいいので実に気楽だ。問題がないものは存在しないのでいくらでも続けていられる。一方で、プロダクトを作ると、そうした批判にさらされる。実に気が重い。でも、実際的に他の人に影響を与えられるのはプロダクトであろう。

批判的立場であり続けることで批判心が肥大化してしまって、自分でプロダクトを出せなくなる(批判が怖すぎて)、という事態はありうるだろう。

概念なしの議論は可能か

「概念」という概念を否定した上で行われる議論は成立するだろうか。

情報の捉え方のゆがみ

ある種の「文章の読めなさ」というのは、文章が読めないのではなく、情報の捉え方全般に偏りがあり、しかしその自覚はない、ということなのだろう。

ありのままの肯定の弊害

ありのままの肯定で問題解決が終わるなら、思考の技術を向上させる動機づけはなくなる。それはそのまま胡散臭いビジネスとの親和性を高めることにつながる。

配信型コンテンツ

メールマガジンやニュースレターは、媒体名としてやや限定的なので、「配信型コンテンツ」と総称するのはどうか。その中で、有料無料の区分けをする。

連想と検討

連想はだいたい誰でもできる。連想きた内容を検討することは、おそらく何かしらの訓練が必要。

ちなみにこの「連想」は、ふわっとした論理操作も含む。

論理的な思考というのは、議論に勝つためとかではなく、「この世界はどういう世界なのか」という推論に影響を与えるので、生き方そのものに関係してくる。

「理屈をつけるのがうまい」と「論理的に考えられる」を混同しないこと。

本が書けるようになるには

「本の書き方」の本をいくら読んでもそれだけでは本は作れないし、たくさん読み過ぎてしまうことの弊害すらあるかもしれない。

トートロジーになるけども、本が書けるようになるには、(最終的には)本を書くしかない。

個人決裁とスモールビジネス

メタバースでは個人間決済が大切だという話を見かけたが、おそらくそうだろうし、もっと言えばインターネット全体がそうだと言える。

そこが弱かったから広告に比重が置かれすぎて、生態系が壊れてしまった。

YoutubeのスパチャやAmazonのKDPが強力なのはそこだし、noteが今強いのもその点だろう。Substackなどが目指している方向も同様。

インターネットの良さが個のノードの集合だったのに、いざ収益を得ようとすると巨大なプラットフォームに仲介される広告(ビッグ・ビジネスと呼ぼう)になっていた点が問題だったわけだ。ビッグ・ビジネスからスモール・ビジネスへの転換。

時間経過と内容の変化

時間と共にツールが高機能化していく傾向と、時間と共に言説が先鋭化していく傾向。

ある種の奇抜さが面白かったのは間違いないのだが、それが閾値を超えるとついていけない感じになる。

ハードなソフトウェア

デジタルのチェックリスト機能を使えば、たしかにその通りです。ただプレーンなテキストで管理すれば、記号に自分なりの意味を付与して0/1ではない管理も可能だと思います。以下は[x][-][ ]の三種類で管理している例です。

こういうのも、ソフトウェアが「ハード」になってしまう例だろう。

最高のブラックボックス

「最高のブラックボックスを作り上げる」というのは、やっぱりディストピアだろうとは思う。善意で敷かれた。

破れがない、というのは怖いことなのだ。便利至上主義にはそれが見えていない。

思考停止のエンパワーメント

何も考えさせない「エンパワーメント」。ベクトルを外に向け、投射先からの自信を一時的に与える。空虚であるがゆえにいくらでも膨らんでゆくが、地に足をつけることはない。

不安定な状態を避けない

新しいシステムに移行した直後は不安定な状態になる。しばらくしたら慣れるにせよ、不安定さは避けては通れない。逆に言えば、不安定さを避けていると、新しいシステムには移行できない。

これは学習についても言えそう。

文章を書くことも同じようなことかもしれない。最初に一文を紡ぐ。トートロジーでない限りその文は「不完全」である。そのバランスの悪さから、次の文が導かれてゆく。そして、限定的な安定=文脈が形成される。

定式化すると、「崩すところからしか、新しく作り始めることはできない」かな。

二種類しかない読書ノウハウ

読書ノウハウだと、(ちゃんとの定義が不明な)「ちゃんと読む」か「速読」の二つが主で、「適切にざっくり読む」があまり語られてこなかった印象はあります。

誤解を解くのは難しい

誤解や曲解は、当人の体感では「理解」なわけだから、それを突き崩すのはなかなか厄介。

人の視野の限界

人の視野は狭くなりがちということと、どれだけ視野を広げても死角や盲点は必ず残るということ。